電車温泉日帰り旅行記

今日は信州、諏訪へとやって来ました。 諏訪湖や諏訪大社などの名だたる観光スポットを差し置いて、西さん・北さんがまず向かったのは「大和温泉」です。 上諏訪駅から徒歩15分、心なしかゆったりとした街並みを歩いていくと…。

「お！　これ！　この建物、共同浴場ぽくない？」

平湯

「あ、そうだね。じゃあこれが大和温泉なのかな…と…、あれ、地元の人オンリーって書いてるよ。」

「ほんとだ。じゃ違うのか？」

「場所的にはこのへんだから、もうちょっと先かな？」

「えー、でも、この先なんて、温泉なんてありそうに無…あ、あった。」

「…確かに、大和温泉って書いてるね。ここかあ…。」

「大和温泉」の標示の下には、良く言えば隠れ家的、悪く言えばあやしげなトンネルが口を開けています。

入口

「あのー、今さらなんですけど、ホントにいい温泉なの？　ここ。」

「そう、聞いてる。」

「そっ・・・か・・・。」

「そうそう。まあ、ここまで来たんだし、とりあえず行ってみよ。」

入口はここ以外にないことを確認してから、このトンネル路地に入っていった西さんと北さん。 トンネル路地を抜けると、広さ８畳くらいの中庭(？)のような空間に出ました。

中庭(？)から見た外観

「ここ、どこ？　誰かの人の家じゃん…。」

「左が男湯で、右が女湯、みたいだね。お金はどこで払うのかな…。あ、後ろ。」

家人に料金を払って、いざ、左の男湯の引き戸を開けて入っていく西さんと北さんです。 入るとすぐ脱衣所、さらにその奥が浴室というつくり。

浴槽

「間口が狭い割に奥行きがあるなあ。」

「お！　硫黄の匂いがいいかんじじゃない。」

「えっ、なにこれ。鉄…じゃない、ステンレスか！？　湯船がステンレスなの？」

湯口兼かけ湯と水道

「そう、聞いてる。」

「聞いてないよ～。しかし、温泉にステンレスって、珍しいよな。なんか、違和感…。」

「確かに。でもお湯が良ければノープロブレムでしょう。」

「そっ・・・か・・・。」

「そうそう。まあ、ここまで来たんだし、とりあえず入ってみよ。」

さっそく湯船につかる二人。浴槽はだいたい幅１m長さ３mほどの長方形をしています。

浴槽

「いや～、いい湯だねえ。」

「そうかもな。ちょっと熱いけど。」

「硫黄の匂いと、味もちょっと硫黄っぽさがあるかな。温泉らしい温泉だね。」

「そうか？　んーん、そうかもしれんが、少なくともステンレスは温泉らしくないぞ…。だいたい、温泉情緒ってものはだな…、」

「ん？　これ、源泉蛇口かな？　出してみよう。」

「熱っっ！」

諏訪に到着した早々、まだ午前中ですが、さっそく諏訪のお湯を堪能した西さんと北さん。 諏訪にはまだまだたくさんの温泉がひしめいていますが、さて次は、どの温泉に向かうのでしょうか。

（2017年 8月）