電車温泉日帰り旅行記

さて、今日の日帰り温泉は、山梨市にある「はやぶさ温泉」です。ＪＲ中央本線を西に向かい、山梨市駅からバスに乗った西さんと北さん。笛吹川を右手に見ながら走り、隼上でバスを降りると、はやぶさ温泉はすぐそこです。

外観

「着いたねえ。」

「あ、正面はこっちか。バス停は裏の方だったんだな。」

「ほお、なかなかけっこうな庭じゃないですか。」

前庭

「ちょっとした日本庭園ぽいな。」

「この立派な庭を見ると、温泉への期待が高まるねえ。」

ひとしきり庭を眺めてから、いよいよ玄関へと入っていきます。

玄関（の置物）

「うわっ、この玄関のセンスって、どうよ？」

「う～む…。」

「これでも期待は高まる？」

「むむ…、いや、これくらいは許容範囲だ。ここはきっといい温泉だ。きっとそうだ。」

さっそく浴室へと向かう西さんと北さんです。が、その前に、はやぶさ温泉のイメージキャラクター「隼ゆら」の等身大オブジェがお出迎えです。

隼ゆら

「・・・。」

「・・・。」

「・・・これ見て、期待はどうなった？」

「・・・ノーコメント。」

気を取り直し、浴室に向かう西さんと北さん。

内湯

「おー、水音がすごいなあ。」

「ふむ、硫黄の匂いがいい感じだな。」

「湯船からお湯がザブザブあふれているよ。かけ流すにも、ほどがあるだろー。」

「ほんと、なかなか威勢よくかけ流しているね。」

さっそく湯船に入ってみます。

湯口

「おわっ、水しぶきが！」

「湯口は鯉になってるんだね。」

「え？ 何て？」

「湯口は鯉になってるって言ったんだよ。」

「水音でよく聞こえなかったよ。しかし、このお湯の勢いだと、打たせ湯にもなるな。」

「確かに。それにこのお湯、なかなかヌルヌル感があって、いい感じだよ。」

「え？ 何て？」

次は露天風呂に出て来た二人。露天風呂は内湯よりぬるめの温度になっています。この時は、お湯につかりながら本を読んでいるお客さんもいました。

露天風呂

「外は静かだなあ。」

「それほど大きくはないけど、いい感じじゃないですか。」

「ぬる湯だから、ほんと、長湯にはもってこいだね。」

しばし露天風呂でまったりと過ごした西さんと北さん。露天風呂のわきにはベンチもあり、柔らかな日差しを浴びながら休むこともできます。こうして露天風呂と内湯を行ったり来たりして、西さんと北さん、たっぷりはやぶさ温泉のお湯を堪能したのでした。

（2013年 4月）