電車温泉日帰り旅行記

本日は甲府市の西隣り・甲斐市の温泉めぐりにやって来た西さんと北さん。まずは「玉川温泉」へと向かいました。

看板

「田んぼの中だねえ。」

「あんまり温泉がある雰囲気じゃないけど…、あ、看板あった。」

「滝のように流れるかけながし、だとさ。」

「ふーん、滝、ねえ…。…お、着いたみたい。」

外観

玉川温泉に着きました。脱衣所でさっさと服を脱いで、先に浴室に入ろうとする北さん。浴室のドアを開けると…。

「なんじゃこりゃあああ！！」

「おまえは松田優作か。」

「いいから、こっち来て見てみろよ！」

「なんじゃこりゃあああ！！」

浴室

湯船からあふれたお湯が、川の流れさながらに、浴室の床一面を流れています。

「すげえなあ…。ゴウゴウいって流れてるよ。」

「深さ2、3cmくらいあるのかな。豪快と言うか、もったいないと言うか…。」

「さっきの看板の、滝のようにっていうのは、まんざら大げさじゃなかったな…。」

大きい浴槽（源泉かけ流し）

お湯の流れに足を取られないよう慎重に歩いて、大きいほうの浴槽へと向かう西さんと北さん。時間帯はちょうど、奥の窓から日光が入る頃です。

「おーっ、きれいな湯船だねえ…。」

「光のせいかな？　お湯が金色に光ってるじゃん。」

「光のせいもあるけど、やっぱりこれは、お湯自体がちょっと茶色がかってるみたいだね」

「どれ、湯加減はと･･･うん、ちょうどいいな。」

「お湯も、ちょっと硫黄の匂いがあるかな…。それに鉄っぽさも。これは、いいぞ…。」

湯口

「あれっ、もしかして、泡つきじゃない？　湯口のあたりとか…。」

「あっ、ほんと！　ううむ、ますますレベル高いぞ。」

「こっちの小さい浴槽は何かな？　なんか白っぽくて、炭酸風呂みたいだな。」

小さい浴槽（ジェットバス）

小さい方の浴槽は、実際は炭酸風呂ではなくジェットバスですが、ジェットの勢いでかなりの気泡を含んだ湯になっています。

「しかしこの、大量のかけ流しは、ほんとすごいよね。お客さんもいなくてこんな貸切状態で、贅沢すぎ…。」

「欲を言えば、露天風呂とかあって景色が良かったらいいんだがなあ。」

「露天風呂がないおかげで、あんまりお客さんが多くないのかもよ。」

窓から差し込む昼下がりの日の光が、湯船のお湯と、立ち上る湯気をきらきらと輝かせていました。（→山口温泉へ続く）

（2015年 5月）