車ではなく、電車・バスで行く日帰り温泉旅行記

Kaikake Onsen Kaikake-onsenkan

貝掛温泉 貝掛温泉館

新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686

自然湧出の源泉を自然落差で湯船に注ぐ源泉かけ流し温泉。「上杉謙信の隠れ湯」はまさに秘湯

貝掛温泉露天風呂
貝掛温泉外観 貝掛温泉内湯 貝掛温泉露天風呂湯口

源泉は自然湧出。露天風呂から「手が届きそうなところ」にある源泉から湯船へとお湯が流れ落ちるから、その鮮度は推して知るべし。

室町時代の文献に登場し、戦国時代は上杉謙信の隠れ湯、江戸時代は目の温泉として知られた歴史ある温泉。その温泉水は、明治時代には「快眼水」の名で目薬として販売されていたほど目の病気に効くと言われている。

野趣あふれる岩造りの露天風呂は、清流や木々の緑に囲まれ、まるで大自然に抱かれているような風情がある。夜ともなると提灯が灯り、いっそう温泉情緒が深まる。

アクセス

アクセスの良さ

0.5点(上野から)

1.5点(新潟から)

→アクセスの点数のつけ方

エリア・沿線

甲信越 - 新潟県

JR上越線

温泉地

東京(上野)からのアクセス
  • 上野駅JR 3時間50分 高崎線 etc.~上越線 ¥ 3,410
  • 越後湯沢駅 (東口)南越後観光バス 23分 西武クリスタル行き(浅貝線) ¥ 440
  • 貝掛温泉バス停徒歩 10分 0.8km
  • 貝掛温泉館
東京(上野)からのアクセス
  • 上野駅新幹線 1時間25分 とき etc. 自由席¥ 6,050
  • 越後湯沢駅タクシー 30分 13.4km 約¥ 4,000
  • 貝掛温泉館
東京(池袋)からのアクセス
  • 池袋駅 (東口)徒歩 3分
  • 西武バスのりば高速バス 2時間56分 新潟線 ¥ 2,600~¥ 6,000
  • 湯沢高速バス停徒歩 5分 0.4km
  • 小原バス停南越後観光バス 19分 西武クリスタル行き(浅貝線) ¥ 430
  • 貝掛温泉バス停徒歩 10分 0.8km
  • 貝掛温泉館
新潟からのアクセス
  • 新潟駅JR 2時間50分 信越本線~上越線 ¥ 2,310
  • 越後湯沢駅 (以降は前記同様)
新潟からのアクセス
  • 新潟駅JR特急 50分 しらゆき 自由席¥ 3,510
  •  (長岡駅のりかえ)JR 1時間20分 上越線 ¥ -
  • 越後湯沢駅 (以降は前記同様)
新潟からのアクセス
  • 新潟駅新幹線 50分 とき etc. 自由席¥ 4,950
  • 越後湯沢駅 (以降は前記同様)
東京からのアクセス
  • 上野
  • JR
  • 越後湯沢
  • バス
  • 温泉
  • 4:23 ¥ 3,850

  • 上野
  • 新幹線
  • 越後湯沢
  • タクシー
  • 温泉
  • 1:55 ¥ 10,050

  • 池袋
  • 高速バス
  • 湯沢
  • バス
  • 温泉
  • 3:33 ¥ 3,030~¥ 6,430

新潟からのアクセス
  • 新潟
  • JR
  • 越後湯沢
  • (以降は前記同様)
  • 2:50+ ¥ 2,310+

  • 新潟
  • JR特急
  • 長岡
  • JR
  • 越後湯沢
  • (以降は前記同様)
  • 2:10+ ¥ 3,510+

  • 新潟
  • 新幹線
  • 越後湯沢
  • (以降は前記同様)
  • 0:50+ ¥ 4,950+

  • 新幹線を含むJR特急の指定席料金は、最繁忙期は930円、繁忙期は730円、通常期は530円、閑散期は330円を自由席料金にプラスした金額になります。(詳細はJR東日本の きっぷあれこれ_特急券 参照)
  • 苗場方面に行くバスは、季節により運行本数が大きく変わります。
  • 高速バスの湯沢バス停は高速道路の湯沢インターにあります。 湯沢バス停から路線バスでJR越後湯沢駅に行く場合は宮林バス停または小原バス停、苗場方面へ行く場合は小原バス停を利用します。(小原バス停に行くには三国街道に出る階段をのぼることになります。)
  • 降雪・積雪等があると、上記の所要時間より時間がかかる可能性があります。
  • 電車などの料金は切符(現金)を利用した場合です。ICカード乗車券利用の場合は多少金額が異なることがあります。
  • アクセスの所要時間・距離は目安です。乗換時間や待ち時間は含みません。

貝掛温泉館への行き方

(貝掛温泉バス停からの道順)
  1. 坂道を下る
  2. 看板の案内に従って左の細い坂道を下る
  3. 幅の狭い橋を渡った先

バス停:バス停

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日帰り温泉旅行記

登場人物

西さん
西さん
泉質にこだわりあり。源泉かけ流しと存在感のあるお湯、ひなびた風情を愛する正統派温泉好き。
北さん
北さん
泉質はあまり気にかけない。露天風呂好き。眺めが良いなど、目に見える特長がある温泉が好み。

(→ 雪ささの湯からの続き)
さて、本日の午前中は苗場温泉雪ささの湯を楽しんだ西さんと北さん。 午後は「秘湯」貝掛温泉です。新潟県・三国街道沿いにある貝掛温泉バス停で降りた二人。 かつての上杉謙信の隠し湯へと坂を下りていきました。

北さんのセリフ 「へええ…。こんな細くて急な坂を下りていくのか。車では来たくないとこだなあ。」

西さんのセリフ 「確かに。特に、あんたの運転なら、なおさらね。」

貝掛温泉への橋

貝掛温泉への橋

坂を下りきると、次は橋を渡ります。

北さんのセリフ 「これまた狭い橋だよなあ。車一台分の横幅しかないじゃん。」

西さんのセリフ 「なるほど、秘湯という感じだねえ。上杉謙信の隠し湯だったというのも、わかる気がするな。」

「貝掛」の名は、この辺りは険しい道路で、安全のために鎖を金(鎖)で打ち付けて、そこにつかまって道を渡ったということで「金掛」と呼び、それが転じて「貝掛」になったそうです。(貝掛温泉館サイトより)

北さんのセリフ 「もし車が来たら、よけるスペース無いよ。この橋渡っている途中で後ろから車が来たら、スタンド・バイ・ミー状態だな。」

幸い後ろから車が来ることもなく橋を渡り終えた二人、ようやく貝掛温泉館に着きました。

貝掛温泉外観

外観

西さんのセリフ 「やっと着いたー。」

北さんのセリフ 「ほー、なかなか堂々とした建物じゃん。」

貝掛温泉入口

入口

西さんのセリフ 「おっ、入口のわきにあるこの車輪は、さては、上杉謙信の車懸かりの陣へのオマージュだな。」

北さんのセリフ 「え? クルマガカリ・・・そ、そうだね。ああ、そうだ。うん、きっとそうだよ。」

西さんのセリフ 「んん? 車懸かりの陣って、知ってるの?」

北さんのセリフ 「んー、あれだろ。ほら、車係りって言うんだから、運転手だろ。上杉謙信お抱えの。」

西さんのセリフ 「そうそう、上杉謙信をベンツで会社に送迎する運転手の・・・って違うわ!」

貝掛温泉浴室天井

浴室の天井

さっそく浴場へと向かう二人、まずは内湯です。内湯は源泉湯と加温されている湯の2漕に分かれています。

北さんのセリフ 「木組みの、古民家みたいな感じで、なかなかいい風情じゃん。」

西さんのセリフ 「そうだなあ。ひなびた感じがありながらスッとした清潔感もあって、いい感じだねえ。」

貝掛温泉内湯

内湯

北さんのセリフ 「こっちはあつ湯でそっちはぬるめだな・・・。うん、ぬる湯のほうが好きかな。」

西さんのセリフ 「お湯が優しい感じがするね。・・・これは、じわっといい湯ですよ・・・。」

映画「スタンド・バイ・ミー」(米、1986年)のこと。この映画の中で、主人公たちが谷にかかる鉄橋を渡っている途中、後ろから汽車が来て追いかけられる、というシーンがあります。

「車懸かりの陣」は、川中島の合戦で、上杉謙信が用いたと伝えられる陣形。ただし、後世の創作であるという説もあり、本当に用いたのかどうかはわかりません。

次はいよいよ貝掛温泉自慢の露天風呂に出てみました。周囲にはあちこちに雪残る山々が見えます。

貝掛温泉露天風呂湯口と源泉

露天風呂湯口
(右上の小屋が源泉)

北さんのセリフ 「おっ、ドアを開けたらもう湯船だよ。・・・へええ、お湯がそっちから流れてきて来るんだ。」

西さんのセリフ 「なるほどねえ、自然にこの湯船に注ぎこんでいるんだ。湯口がちょっとした打たせ湯っぽくなっているね。」

貝掛温泉露天風呂

露天風呂

北さんのセリフ 「このちょうちんがいい雰囲気じゃん。岩の感じも周りの景色と合ってて、この露天はポイント高いぞ。」

西さんのセリフ 「お湯も柔らかくて、実にいいよ。一時間くらい入っていられそうだねえ。」

貝掛温泉露天風呂

露天風呂 (熱め)

北さんのセリフ 「こっちにも湯船があるな・・・。ああ、こっちのほうはちょっと熱めだよ。」

西さんのセリフ 「寒い日とかは熱めの湯もあるといいかもね。でも今日は4月にしては温かいし、天気も良くて、良かったよ。」

貝掛温泉露天風呂

露天風呂から内湯方向を見る

北さんのセリフ 「全く、それは、おれのおかげだよねえ・・・。」

西さんのセリフ 「・・・何で?」

そんな調子でゆるゆると貝掛の露天風呂を満喫した西さんと北さんなのでした。

(2013年 4月)

 

西さん の感想 & 評価

自然湧出の湯をそのままかけ流しの温泉。こういう温泉をいつまでも残してほしいね。

4.0点

北さん の感想 & 評価

露天風呂の野趣はたいへん良し。日帰りで帰ってしまうのがもったいないと思ったよ。

3.5点

→点数のつけ方

温泉施設

住所
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
電話
025-788-9911
Web
貝掛温泉館
営業
(日帰り入浴)11:00頃~15:00(受付 ~14:00)
定休
無休
料金
(日帰り入浴)
平日 1,000円 土日祝日 1,200円/
小学生以下は半額
浴槽
男女別内風呂・男女別露天風呂
  • 本文でレポートしている露天風呂は、時間帯によって男湯・女湯交代となります。日帰り入浴時間は男湯の時間帯にあたるので、女性の方は日帰り入浴では上記レポートの露天風呂には入浴できません。

温泉データ(温泉分析書等より)

(調査日 2012年9月24日)

泉質
ナトリウム・カルシウム - 塩化物泉 (低張性弱アルカリ性温泉)
湧出地
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
泉温
36.2℃(気温 15℃)
湧出量
406 L/分(自然湧出)
pH値
7.7
成分総計
1.994g/kg
知覚
無色澄明無臭、塩味を有す

今日のビール

エチゴビール

エチゴビール (ピルスナー)

(越後湯沢駅で購入)

越後の地ビールです。とりあえず飲んでしまってから、缶に書かれていることを見てみると「エチゴビールピルスナーは、ピルスナー発祥地、チェコのアロマホップを全量使用した薫り高い本格派のピルスナービールです。」とのこと。それを読むと、なんとなく薫り高かったような気がしてきます。はい、庶民ですから。(350ml/280円)(→エチゴビールサイト

  • 文章は個人の私見であり、必ずしも客観的事実とは限りません。
  • 記載の情報は、現在は変わっている可能性があります。特に金額については、旅行時の金額から更新していないことが多いので、最新の情報はオフィシャルホームページなどで確認してください。

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