電車温泉日帰り旅行記

伊東温泉七福神の湯めぐり・8湯目

（7湯目 岡布袋の湯からの続き。1湯目は恵比寿あらいの湯）
本日は伊東温泉で七福神湯めぐりをしている西さんと北さん。7湯目の岡布袋の湯で七福神コンプリートと思いきや、なんと布袋の湯は二つあるということで、もう一つの布袋の湯「小川布袋の湯」へとやって来ました。

外観

岡布袋の湯から小川布袋の湯までは歩いて4,5分ですが、西さんにとっては想定外の延長戦で、精神的にもダメージが大きいようです。

「おお、ついたぞ。」

「…はあぁぁ…。」

「なんか、アパートみたいな建物だな。遠目には、風呂屋って気づかないかも。」

「…疲れた…。」

布袋

「七福神も、いままでとちょっとパターン違うし。」

「…ビール飲みたい…。」

「よし、いよいよ今日の最後だ。行きますか。」

まずは脱衣所へ。

脱衣所

「やっぱりここも、昭和だねえ。」

「うん、まあ、さすがに古いのも慣れてきたよ。けど、同じ布袋の湯なのに、こっちは落ち着いたかんじじゃん？　お客さんも少ないし。」

「そうだねえ。とにかく、早く入って早く上がろう。」

「あれ、珍しいな…。早く上がりたがるとは…。」

浴室に入ります。小川布袋の湯は少々変わったつくり。湯船は真ん中ではなく壁際にあり、変形の四角形です。

浴槽

「あ、これはちょっと、珍しいかも。」

「ああ、湯船が真ん中じゃないんだ。それに、長方形じゃなくて、こっちが狭くなってるよ。」

湯船に入ります。

浴槽

「お、深い！」

「ほんと！、深！　なんで！？」

「さあ…。何でかね。」

「むむ、中腰でないと…。なんか、落ち着かないな。」

「お湯は柔らかくて、いい感じだけどねえ。」

小川布袋の湯から出てきた西さんと北さん、これで本当に七福神湯めぐりコンプリートです。

「いやあ、ついに、コンプリート達成したよ。」

「ああ。ほんと、我ながらよくやったよ。」

「とりあえず、さっきの下の酒屋で缶ビールでも買って飲むか。」

「賛成！」

「しかし、今ちょっと思ったんだけど。」

「何？」

「もしかして、七福神湯めぐりって、別に一日でやる必要、なかったのかもねえ。」

「…え？　今、気づいたの？」

というわけで、伊東温泉七福神の湯めぐりは、これにて無事に終了したのでした。ところで、西さんと北さん、これだけ苦労して、七福神のご利益はあったのでしょうか…。

（2015年 6月）