電車温泉日帰り旅行記

（→蓼科温泉 石遊の湯からの続き）
本日は蓼科高原に来ています。午後からは明治温泉を訪ねる計画ですが、その道中、横谷峡で滝めぐりです。

横谷峡 乙女滝

まず最初の滝は、横谷峡の入口すぐ近くにある乙女滝。

「おー、なかなかの迫力！　こんな近くまで来れるんだー。」

「ここまで近寄れる滝って、あんまりないかもね。レンズに水しぶきがかかるよ。」

乙女滝から10分ほど歩くと霧降の滝です。まだこのへんは道もなだらかです。

横谷峡 霧降の滝

「ほお、これが霧降の滝ね。」

「ま、きれいだね。おお、この川、赤っぽいから、やっぱり鉄分が多そうだね。」

「ふーん、そういうもんなの？　…ん、さっきは確か、緑っぽいのが鉄分多いって言ってなかったっけ？」

「緑にもなるけど赤にもなるの！　要するに、自然の神秘だねえ。」

「ホントか…？」

さらに横谷峡を上流へと向かいます。王滝を見て、最後はおしどり隠しの滝。このあたりまで来ると、道は本格的な山道で、息を切らしつつ歩を進める西さんと北さん。

横谷峡 おしどり隠しの滝

「やっとついたー！　おしどり隠しの滝！　…って、あんまり滝っぽくないけど。」

「渓流ってかんじか。でもなかなか景色もいいねえ。お、どうやら向かいが明治温泉みたい。」

「とすると、この川を渡るには・・・あの橋を渡るんだな。よしっ、行くぞ！」

「橋っていうか、ただの板だね。雨ふって増水してたらアウトだったな。」

外観

おしどり隠しの滝、なかなか趣のある滝なんですが、心はすでに滝より温泉に向かっている西さん北さん。川を渡るといよいよ明治温泉旅館（山の宿 明治温泉）に到着です。

浴槽

浴室は、入ったところにまず冷泉打たせ湯と洗い場、メインの浴槽があり、奥に滝見露天風呂があります。まずはメインの浴槽へ。

「赤茶色だねえ。」

「だね。ってことは、やっぱり、鉄分が 「鉄分が多いんだよ。」

「う、先に言われた…」

湯口

大きな窓から差し込む日の光が、湯船のお湯を鮮やかなオレンジ色に輝かせています。

「やっぱり、天気が良いってのはいいことだ。湯船がきらきらしてるもんな。」

「そうだねえ。これで源泉かけ流しならいいんだけど…。」

浴室

「なあに、そんなのはたいした問題じゃないよ。浴室の雰囲気もいいかんじじゃん。」

「ったく、わかってないねえ…。それより、あの打たせ湯がさっきから気になるんだよな。あれ、源泉かな？」

西さん、湯船を出て打たせ湯のところへ。

源泉打たせ湯

「わ、冷たい！　…お、硫黄臭がするぞ…源泉ぽいな。」

「なあんだ冷たいのか…。じゃあ、いらないな。」

「おおーっ！　鉄味と、ちょっと酸っぱいな！　なかなかの源泉だよ！　ちょっと冷たいけど、入ってみよう！」

「水風呂なんて、よく入る気になるなあ。」

「ふーむ、やっぱり源泉かけ流しは活きが良いなあ。シャキッとするよ。」

「シャキッとするのは、水だからだよ。」

滝見風呂

続いて「滝見露天風呂」へ向かう西さん北さん。

「へ？　…露天風呂じゃないじゃん。」

「うん、露天風呂じゃないね、これは。」

「うーん、露天風呂じゃないのはマイナスポイントだなあ…。せめて、窓、開けよう。」

「あ、下に見えるの、おしどり隠しの滝だね。滝見というのは正しいな。」

「露天風呂ナシかあ…。」

「なあに、そんなのはたいした問題じゃないよ。外の眺めもいいかんじじゃん。」

「ったく、わかってないねえ…。」

ロビー

温泉の評価ポイントは違いますが、それぞれに明治温泉のお湯を楽しんだ西さんと北さん。湯上りはロビーにてゆっくりくつろいだのでした。

（2015年 8月）