Oku-tateshina Onsen Shibu Gotenyu
奥蓼科温泉 渋御殿湯
長野県茅野市北山5520番地3
源泉かけ流し・湯の花で白濁の秘湯は、八ヶ岳の大自然が育み登山家が愛する「天下の霊湯」
湯船は湯の花で白濁状態、硫黄の香りと酸味の強い個性的なお湯。歴史ある「御殿湯」に加え、新しい「長寿湯」は足元湧出、泡立ちのする特殊噴泉。※
八ヶ岳の登山口、標高1880mの高所に位置する秘湯。黒百合平や天狗岳への起点として登山家からの人気が高い。
延暦2年(783年)に発見されたと伝わり、戦国の世には武田信玄の隠し湯であったという。江戸時代に諏訪の代々のお殿様に親しまれたことから「御殿湯」と呼ばれるようになった歴史ある温泉。
アクセス
エリア・沿線
甲信越 - 長野県
JR中央本線
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東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅京王 1時間 京王線 ¥370
- 高尾駅JR 2時間50分 中央本線 ¥2,640
- 茅野駅 (西口)※アルピコ交通バス 51分 奥蓼科渋の湯線 ¥1,600
- 渋の湯バス停徒歩 0分
- 渋御殿湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅JR 3時間50分 中央本線 ¥3,410
- 茅野駅 (西口)※アルピコ交通バス 44分 麦草峠線 ¥1,300
- 冷山入口バス停徒歩 1時間 4.1km 最大標高差242m
- 渋御殿湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅JR特急 2時間20分 あずさ etc. 指定席※ ¥5,650
- 茅野駅 (西口)※アルピコ交通バス 44分 メルヘン街道バス ¥1,050
- 横谷観音入口バス停徒歩 1時間20分 (渋川口バス停経由) 5.5km 最大標高差324m
- 渋御殿湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 2時間10分 甲府線 ¥2,200
- 甲府駅JR 1時間5分 中央本線 ¥1,170
- 茅野駅 (西口)※アルピコ交通バス 47分 メルヘン街道バス ¥1,050
- 横谷観音バス停(含山道) 徒歩 1時間40分 (※横谷峡経由)5.6km 最大標高差410m
- 渋御殿湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 3時間20分 蓼科線 ¥3,900
- 横谷峡入口バス停(含山道) 徒歩 2時間25分 (※横谷峡経由)7.4km 最大標高差637m
- 渋御殿湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 2時間45分 諏訪岡谷線 ¥3,200
- 中央道茅野バス停※タクシー 50分 約¥ 8,40020.7km 標高差1068m
- 渋御殿湯
東京からのアクセス
- 新宿
- 京王
- 高尾
- JR
- 茅野
- バス
4:41 ¥4,610
- 新宿
- JR
- 茅野
- バス
- 冷山入口
- 徒歩
5:34 ¥4,710
- 新宿
- JR特急
- 茅野
- バス
- 横谷観音入口
- 徒歩
4:24 ¥6,700
- 新宿
- 高速バス
- 甲府
- JR
- 茅野
- バス
- 横谷観音
- 徒歩
5:44 ¥4,420
- 新宿
- 高速バス
- 横谷峡入口
- 徒歩
5:47 ¥3,900
- 新宿
- 高速バス
- 中央道茅野
- タクシー
3:37 ¥11,600
- JR中央線を走る特急「あずさ」「かいじ」には自由席が無く、「指定席特急券」「座席未指定券」という2種類の指定席があります。 どちらも同じ料金で、通常期・繁忙期・閑散期の区分はありません。 ただし、購入する場所・方法によって価格は異なります。 (ネット<駅<車内、「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」等参照。) 「座席未指定券」は、空いている席はどこでも座れますが、優先権はありません。 したがって、その席の「指定席特急券」を持っている人が来た場合、その人に席を譲らなければなりません。
- アルピコ交通バスの路線バス各線は、季節運行・特定日運行が多いので注意。
- ついでに 横谷峡をちょっと散策したい場合は、横谷観音バス停(または横谷観音入口バス停)で降りると良いです。 また、横谷峡をたっぷり散策したい場合は、横谷峡入口バス停で降りて、そこから上流に向けて登って行くのも良いです。 ただし、横谷峡はサンダルやハイヒールは通行不可で、悪天候時や夕方以降の通行は危険です。 また、横谷峡と明治温泉との間には川があり、渡し板がかかっていますが、川が増水しているとその渡し板が通行困難になっている可能性があります。
- 茅野市では AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」というものを運行しています。 茅野市民ではない旅行者でも利用できます。 料金は5km以上だと700円。 まず電話かアプリで利用者登録をして、それから乗車予約をするという流れになります。(Tel: 0266-78-6318)
- 高速バス中央道茅野バス停からJR茅野駅までは約1.2kmです。 高速バス諏訪岡谷線は、茅野駅に行く便もありますが、茅野駅に着くのは夜となります。
- 電車などの料金は切符(現金)を利用した場合です。ICカード乗車券利用の場合は多少金額が異なることがあります。
- アクセスの所要時間・距離は目安です。乗換時間や待ち時間は含みません。
日帰り温泉旅行記
登場人物
- 西さん
- 泉質にこだわりあり。源泉かけ流しと存在感のあるお湯、ひなびた風情を愛する正統派温泉好き。
- 北さん
- 泉質はあまり気にかけない。露天風呂好き。眺めが良いなど、目に見える特長がある温泉が好み。
本日は奥蓼科に来ている西さんと北さん。前に明治温泉に来たときは時間的に行けなかった渋御殿湯が今日の目標です。JR中央本線・茅野駅から奥蓼科渋の湯線バスで終点の渋の湯へと向かいます。
「たしか、そろそろ御射鹿池のはず・・・あ! 見えた!」
「おー、御射鹿池! やっぱりきれいだねー。」
御射鹿池
「でも今日はちょっと雲が多いからなあ。前回来た時の方がきれいだったかな~。」
「ここでバスは降りれないから、そういうことにしておきますか。とりあえず、今日は朝一で渋御殿湯と決まっているからね。」
御射鹿池を通り過ぎ、さらにバスに揺られること10分。終点・渋の湯バス停の目の前が渋御殿湯です。バスもこのあたりまで来ると、西さん北さん以外の乗客はみんな登山のフル装備をしています。
外観
「へえ~、丸太小屋みたいな山小屋を想像してたけど、けっこう大きいじゃん。」
「そうだね。しかし、やっぱりここまで来る人はみんな、登山をする人みたいだな。」
「そりゃまあ、八ヶ岳の目の前だし。うちらみたいに温泉だけ入りに来ましたっていうのは、少数派でしょう。」
「確かに、言えてるな。」
♨ 渋御殿湯は標高1880mの高所にあります。
さっそく「部屋休憩」にて会計を済ませた二人。(普通に「日帰り入浴」と言うと、西の湯だけしか入れないコース(\1,000)になります。「部屋休憩」(\2,000)だと西の湯・東の湯両方入れます。)まずは西館にある西の湯を制覇しておきましょうということになった西さんと北さんです。
(西の湯) 浴槽
「お、なかなか雰囲気あるじゃん。」
「ほんとだ。ネットで見た写真は新築なかんじだったけど、けっこう風情が出てきてるんだ。」
大きい方の湯船のふたをわきに寄せ、湯船に入ります。こちらは加温している、ちょうどいい湯加減のお湯。
「ん~、いい湯! 朝風呂はやっぱりいいねー!」
「そうだねえ…。しかし、そっちの湯船が気になるんだけど…。なんか、見るからにお湯が違うんですけど…。」
小さい方の湯船は白く濁っている様子。加温している大きな湯船は早々に切り上げ、小さな湯船に入ってみる西さん。
♨ 建物の西側と東側にそれぞれ浴室(西の湯と東の湯)があります。西の湯には2つ、東の湯には3つの浴槽があります。
(西の湯) 御殿湯
「冷たいな。源泉そのままみたいだね。濁ってるのは湯の花か…。すごいお湯だよ、これは。」
「ふ~ん、冷たいのかあ…。」
「硫黄の匂いもするし、味は…お、酸っぱいな。要するに酸性か。なかなかどうして、いいじゃない、このお湯。」
「どれどれ、…う~む、入れないことはないけど、ちょっと冷たいかな…。確かに湯の花はすごいけど、温泉はやっぱりあったかい方がいいなあ。」
というわけで、西さんは小さい湯船、北さんは大きい湯船でしばしゆるゆると過ごした二人。西の湯を出た後は、東の湯へと向かいます。会計をした玄関まで戻り、さらにその先、東の湯へとつながる東館の廊下をすたすた歩いていきます。
「いやーいい湯だったねえ。しかしアナタ、東館のほうは、こんなもんじゃないみたいよ。東館にある長寿湯っていうのが、すごいらしい。」
「そうなの? もうこれでけっこう満足なんだけど。」
「なーに言ってるの! 東館の長寿湯に入るために、プラス千円払ってるんだからね。」
「あっ、そうだった! 忘れてた! じゃあ…、見せてもらおうか、東館の長寿湯の性能とやらをっ!」
♨ 西の湯・各浴槽の湯温は、大きい浴槽(天然水加温):42度、小さい浴槽(御殿湯源泉):26度です。
今のは似てたか似てないか結論が出る前に東の湯についた西さんと北さん。浴室の入口に近い方から加温御殿湯、長寿湯、源泉御殿湯という並びで、3つの湯船はどれも、1人入るともういっぱいくらいの大きさです。
(東の湯) 御殿湯
「おお~、湯船が青っぽいな…。」
「ほんとだ。さっきのとはお湯が違うのかな?」
「御殿湯は同じはずだけど…。えっと、真ん中が長寿湯か…。まずはこれから…。」
「むむ、いい湯加減のは1つだけか…。じゃ、まずはこっちで温まってからにしよう。」
♨
東の湯・各浴槽の湯温は、
加温御殿湯:42度
長寿湯:31度
源泉御殿湯:26度 です。
西さんは長寿湯へ、北さんは加温している御殿湯の湯船にまずは入ります。
(東の湯) 長寿湯
「うわー、湯の花でにごり酒みたいになってる…すごいなあ…。それに足元から泡が出てるよ!」
「ふーん。」
「底板の隙間からお湯が湧き出てるんだな。これは、お湯の鮮度は最高だねっ!」
「ふーん、…じゃ、」
「ん! 酸っぱい! お湯はやっぱり酸性だね。スキッとしてて、実に爽快!」
(東の湯) 御殿湯(加温)
「ふーん、…じゃ、そろそろ入らせろ。」
「まあ、ちょっと待て。もう少し…。」
「まあまあ、そう言わずに…。」
「うわっ、入ってくるなよ! 狭いんだから。」
「へえー、湯船の底からっ! おもしろいね!」
「しょうがねえな…。源泉の御殿湯に移るか…。」
「あっちの湯船はあったかくていい湯加減だよ。」
「んんー、加温のほうはあとでね。…しかし、この湯口はもはやアートだね。温泉の成分で白くなってるんだ。」
(東の湯) 御殿湯の湯口
「天井とかもすごいよ。木が白くなってて。」
(東の湯) 浴室天井
「ほおっ、確かに。年季、入ってるねえ。」
そんな調子で3つの湯船をかわるがわる堪能した西さんと北さん。風呂から上がって休憩したあと、午後からは「唐沢鉱泉」へと向かう予定です。 (→八ヶ岳名湯 唐沢鉱泉へ続く)
(2017年 9月)
♨
浴室の手前の廊下には入浴の方法・注意が掲示されていて、その中に「渋長寿湯に入浴中は下を見ないでください」という注意書きがあります。
おそらく、硫化水素ガスの濃度が高い時は危険なためだと思われますが、逆に言えばそれだけ硫化水素の成分が濃いとも言えます。
の感想 & 評価
硫黄の匂いと酸味、無数の湯の花が舞う個性的なお湯プラス足元湧出の湯船と、実に印象深い温泉。
3.5点
温泉施設
- 住所
- 長野県茅野市北山5520-3
- 電話
- 0266-67-2733
- Web
- 渋御殿湯
- 営業
- (日帰り入浴)
10:00~15:00(受付~14:30) - 定休
- ?
- 料金
- (西の湯のみ)大人 1,000円/小学生 800円/幼児 500円
(西の湯・東の湯両方)大人 2,000円 - 浴槽
- 男女別内風呂
- 備品等
- (西の湯)シャンプー等は無し
(東の湯)シャワー・石鹸・シャンプー等は無し
温泉データ(温泉分析書等より)
(調査日 2007年10月29日)
(※湧出・知覚は1992年3月4日のデータ)
渋御殿湯源泉
- 泉質
- 単純酸性硫黄泉 [硫化水素型] (低張性酸性低温泉)
- 湧出地
- 長野県茅野市北山5520-8
- 泉温
- 27.0℃(気温 13℃)
- 湧出量
- ? L/分 (自然湧出)
- pH値
- 2.72
- 成分総計
- 1.741 g/kg
- 知覚
- ほとんど無色澄明、酸味・強硫化水素臭を有す。
渋長寿湯源泉
- 泉質
- 単純酸性硫黄泉 [硫化水素型] (低張性酸性低温泉)
- 湧出地
- 長野県茅野市北山5520-9
- 泉温
- 31.0℃(気温 13℃)
- 湧出量
- ? L/分 (自然湧出)
- pH値
- 2.71
- 成分総計
- 1.614 g/kg
- 知覚
- ほとんど無色澄明、酸味・強硫化水素臭を有す。
今日の駅弁
やまのごはん
(茅野駅で購入)
ハイキングや登山仕様のお弁当です。パッケージは竹かごで、3種類のおにぎりと山菜などが登山気分を盛り上げます。味は、派手なところはなく地味に美味かったという印象。「間違いのない味」という感じでしょうか…。きっと、山の頂上で食べると、格別に美味いのだと思います。たぶん。
(お品書き)梅おにぎり、くるみみその焼きおにぎり、栗おこわのおにぎり、マスの塩焼き、つくね、きゃらぶき、大学芋、たくあん、姫竹の子、しめじ(1,080円) (→駅弁の丸政)
- 文章は個人の私見であり、必ずしも客観的事実とは限りません。
- 記載の情報は、現在は変わっている可能性があります。特に金額については、旅行時の金額から更新していないことが多いので、最新の情報はオフィシャルホームページなどで確認してください。