電車温泉日帰り旅行記

東京ベイエリアの代表的な温泉と言えば「黒湯」です。 東京では黒湯の温泉が楽しめる銭湯が多いのですが、ここ横浜も負けていません。 リーズナブルな料金で黒湯が楽しめる銭湯のひとつが「横浜天然温泉くさつ」。 大岡川沿いの桜がそろそろ見ごろを迎える頃、その「くさつ」に行こうと、横浜へとやってきた西さんと北さんです。

ここだね、横浜天然温泉くさつ。

なるほど、銭湯っぽくないな。きれいなビルじゃん。

いつだったか、リニューアルしたらしいよ。

ふーん。

とりあえず中に入る二人。

ん、タイルの絵だ。七福神か。

お、草津湯って書いてる。ってことは、リニューアルする前からあったものかな？

やっぱり『くさつ』ってのは、草津温泉をパク…いや、トリビュートしたのかなあ。

さて、どうでしょう。

2階に上がり受付を済ませて浴室へ。

おっ！　明るい！　それに広いじゃん！

確かに。しかしこれは、銭湯のレベルを超えてるね。

ほんと、きれいだし、なかなかいい感じ。

一番手前の丸い浴槽は気泡風呂、中央の黒湯浴槽はバブルバス、奥の大きな浴槽はボディージェットやら電気風呂やらが付いています。

要するに、全部ブクブク言ってるな…。 とりあえず、黒湯かな…。

この黒湯はそんなに熱くなくていいね。

お湯的には、典型的な黒湯って感じかな。黒湯らしいスベスベ感もあるし。

…あっ、あのドアは！？　もしかして露天風呂があるのか！？

上に「桧風呂」と書いてあるドアを見つけた北さん。ドアを開けると…。

あれ…、露天風呂じゃない…。露天風呂のつもり、的な…。

確かに、何となく外っぽいけど、露天風呂とは言えないねえ。

惜しいなあ。でもまあ、まったく無いよりはマシか。

露天風呂風の桧風呂で露天風呂気分を味わう北さんと、黒湯をメインに楽しむ西さん。 風呂上がりは休憩スペースでひと休みです。

しかし、『くさつ』って名前にするなんて、なかなかどうして勇気あるかもよ。 要するに、温泉界で草津といったら、東の横綱だからねえ。

なるほど、小学生のサッカーチームにレアル・マドリードって名前をつけるようなもんか。 …いや、やっぱ、FCバルセロナかな…。

どっちでもいいよ。

ところで、草津温泉ってそんなにいいの？

かなりいいよ。…草津温泉、行ったことない？

いや、昔、小さい時に行ってるはずなんだけど、全然覚えてないんだよね…。

ああ、そう。…じゃあそのうち、草津温泉、行きますか。

開いた窓から入る、まだひんやりとする春風が扇風機の代わりです。 湯上がり後のクールダウンをしながら、次の温泉旅行の計画を立てる西さんと北さんなのでした。

（2018年 3月）