電車温泉日帰り旅行記

(→ 草津温泉 西の河原露天風呂からの続き)
午前中は西の河原露天風呂を堪能した西さんと北さん。 昼食の後は、さてどこの湯船に入ろうかと思案中…。

さっき湯畑一周してみた限り、ここいいんじゃね？　白旗の湯。見た感じ、雰囲気よさそう。

ん－、まあ、確かに雰囲気はすごくいいよ。ただここは、お湯の温度がね…。

熱いの？　ぬるいの？

熱いかぬるいかで言えば、すごく熱い。いや、正確に言えば、すごく熱い湯船と、めちゃくちゃ熱い湯船がある。

うん！　やめよう！

温度的に入りやすいのはこっちかなあ。御座之湯。

というわけで、御座之湯に入ることにした西さんと北さん。

ほお、なかなか立派な建物じゃん。まだ新しいな。

確かに。たぶん、できたのけっこう最近だと思う。

さっそく入館しました。

おっ、なんか木を贅沢に使ってますって感じ？　明るくていいじゃん。

そういや言い忘れたけど、ここ、露天風呂無いから。

え、そうなの？

さっそく浴室へ。

御座之湯の浴槽は二つに分かれています。

…って、これだけ？

そう、これだけ。シンプル イズ ベスト。

まあ、そこそこ広いのはいいけど…。

ここは、二種類の源泉に入れるってのがウリだよ。ほら、万代源泉と湯畑源泉。

ああ、なるほど。

要するに、源泉の違いを比べられるわけ。お得だろ？

源泉の違いなんてあるのかい？

万代源泉はさっき入った露天風呂のお湯。 酸性強くてとんがった感じかな。 湯畑源泉はマイルドだけど、硫黄の匂いがいい感じだと思うよ。

ふーん、そう言われるとそんな気がしないでもないな…。

ゆっくり二つの源泉を楽しんだ後、風呂上りに休憩室へとやってきました。

なんか、疲れたー。

そうそう、草津の湯は湯力あるから疲れるんだよ。湯あたりもしやすいしね。

そうかあ。じゃ、しばらくここで休んでいこう。湯畑もよく見えるし。

草津にはまだまだほかにもいい湯があるよ。地蔵の湯とか。

しかし、『草津よいとこ 一度はおいで』っていうのは、間違いだな。

え、何で？

一度だけじゃあ、ぜんぜん足りん！

確かに。さらに言うなら、子供時代に来たのはノーカウントで。

しばらく休んだのちはゆっくりと草津の湯めぐりを楽しんだ西さん北さん。 冬の早い夕暮れが湯畑のライトアップを鮮やかに浮かび上がらせます。

（2021年 1月）