高湯温泉 旅館玉子湯
福島県福島市町庭坂字高湯7
空の青"チェレステ・ブルー"のお湯を100%源泉かけ流し。どこか懐かしい風情の茅葺の「玉子湯」は必見!
美しい空色、白濁するほどの湯の花、強い酸味と硫黄の香りと存在感抜群のお湯を100%源泉かけ流し。 このお湯に魅了されない人はいない。
茅葺の湯小屋「玉子湯」は創業当時の姿を残しており、昔日の湯治場の雰囲気を味わうことができる。 ほかにも広い内湯、露天岩風呂、女性専用露天風呂、さらには足湯と多彩な湯船が楽しめる。
高湯温泉は「一切の鳴り物を禁ず」という昔からのしきたりを守る静かな山あいの温泉地。 薬効あらたかな湯として知られ、2010年には「源泉かけ流し宣言」を発表するなど、 高湯温泉全体で源泉かけ流しのお湯を守っている。 また、じゃらんの全国温泉地満足度ランキングでは総合満足度1位に輝いている。
アクセス
エリア・沿線
東北 - 福島県
JR東北本線
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福島交通バス時刻表etc.
東京(上野)からのアクセス
- 上野駅JR 5時間15分 東北本線 ¥ 4,840
- 福島駅徒歩 3時間20分 15.3km 標高差631m
- 旅館玉子湯
東京(上野)からのアクセス
- 上野駅新幹線 1時間30分 やまびこ etc. 自由席 ¥ 8,370
- 福島駅(西口1番のりば)※福島交通バス 35分 上姥堂経由高湯行き ¥ 840
- 玉子湯バス停徒歩 1分
- 旅館玉子湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)※高速バス 約5~6時間 約¥ 3,000
- 福島駅 (西口1番のりば)※福島交通バス 21分 上姥堂行き ¥ 580
- 上姥堂バス停徒歩 1時間20分 6.2km 標高差501m
- 旅館玉子湯
東京(東京)からのアクセス
- 東京駅 (八重洲南口)徒歩 6分
- 八重洲鍛冶橋駐車場※(夜行) 高速バス 約6時間 約¥ 3,000
- 福島駅タクシー 40分 約¥ 7,000
- 旅館玉子湯
仙台からのアクセス
- 仙台駅JR 1時間25分 東北本線 ¥ 1,340
- 福島駅 (以降は前記同様)
仙台からのアクセス
- 仙台駅新幹線 25分 やまびこ 自由席 ¥ 3,210
- 福島駅 (以降は前記同様)
東京からのアクセス
- 上野
- JR
- 福島
- 徒歩
8:35 ¥ 4,840
- 上野
- 新幹線
- 福島
- バス
2:06 ¥ 9,210
- 新宿
- 高速バス
- 福島
- バス
- 上姥堂
- 徒歩
約6:43~7:43 約¥ 3,580
- 東京
- (夜行)高速バス
- 福島
- タクシー
約6:46 約¥ 10,000
仙台からのアクセス
- 仙台
- JR
- 福島
- (以降は前記同様)
1:25+ ¥ 1,340+
- 仙台
- 新幹線
- 福島
- (以降は前記同様)
0:25+ ¥ 3,210+
- 新幹線を含むJR特急の指定席料金は、最繁忙期は930円、繁忙期は730円、通常期は530円、閑散期は330円を自由席料金にプラスした金額になります。(詳細はJR東日本の きっぷあれこれ_特急券 参照)
- 福島駅西口から高湯温泉方面に行くバスは、上姥堂バス停を経由して高湯まで行く便と、上姥堂バス停どまりの便があります。
- 東京駅から八重洲鍛冶橋駐車場(高速バス乗り場)への行き方は さくら高速バス のサイトが詳しいです。
- 電車などの料金は切符(現金)を利用した場合です。ICカード乗車券利用の場合は多少金額が異なることがあります。
- アクセスの所要時間・距離は目安です。乗換時間や待ち時間は含みません。
日帰り温泉旅行記
登場人物
- 西さん
- 泉質にこだわりあり。源泉かけ流しと存在感のあるお湯、ひなびた風情を愛する正統派温泉好き。
- 北さん
- 泉質はあまり気にかけない。露天風呂好き。眺めが良いなど、目に見える特長がある温泉が好み。
本日の温泉は、ちょっと足をのばして福島県・高湯温泉に決めた西さん北さん。(今回は北さんが旅のプランを全部立てて、電車やバスの時間を調べました。)
そんなわけで、東京では桜も終わりかけのこの時季、西さん北さんはJR東北本線を福島駅に向かって北上中です。ところが福島駅に近づくにつれ、車窓から見える天候は、なんだか雲行きがあやしくなってきたようで…。
「なんか、こっちは天気悪そうだな…。あ、雨降って来たよ。」
「天気予報では曇りマークだったけどなあ…。どうせ、すぐやむさ。それに福島駅からはバスに乗るし。」
「ああ、そう、次はバスね。ちゃんと調べてるんだ。バスなら雨の中歩くこともないね。…いや、雨じゃなくて雪になってるよ、これ。」
「おかしいな、天気予報では雪とは言ってなかったけどな。ま、本降りにはならないでしょ。」
北さん調べの天気予報とはうらはらに、福島駅に着くと雪は盛大に降っています。
「本降りじゃねーか、雪。」
「4月で雪、こんなに降るんだ~。さすが東北。でもバスは正常に動いているみたいだし、問題ないさ。」
「まあ確かに、バスで高湯温泉まで行っちゃえば、雪の中そんなに歩くこともないか。」
上姥堂バス停付近
バスは高湯温泉まで行かず、途中の上姥堂バス停で終点です。
「ええーっ!! 高湯温泉まで行かないの!? このバス!」
「うん、行かないよ。だからここから歩きだよー。」
「歩き!? この雪の中!? 高湯温泉まで行くバスなかったの!?」
「次のバスは行くんだけど、それだと玉子湯の時間に間に合わないんだよねー。 ま、歩いたってせいぜい1時間くらいだし、むしろ4月にこんな雪が見れてラッキーじゃん! すごい雪国来たってかんじ?」
「ううっ、マジかっ…。この雪の中、歩くのか…。」
雪を見てテンションが上がる北さんと、テンションだだ下がりの西さんは高湯温泉へと続く道を上り始めました。(念のため持ってきてた傘が予想外に大活躍です。) アスファルトに雪は積もっていませんが、周りの景色は雪景色そのもの。
高湯温泉への道
「お~白黒の世界だねえ~。こんな雪景色見るの久しぶりだな~。やっぱ雪降らないと冬が来た気がしないよな~。 そういえば、今年は東京で雪らしい雪って降ったっけ?」
「…さあ…。」
「東京じゃ、なかなか積もるほど雪降らないから…、ん? なんか硫黄の匂いがしてない? 高湯温泉が近いんじゃないか?」
「…そう言われてみれば、匂い、するね。」
旅館玉子湯に到着したのは午後1時58分、日帰り入浴受付時間にぎりぎりセーフでした。
旅館玉子湯 外観
「着いた着いた! 間に合ったー! 今日は雪見風呂だねっ!」
「…靴がびしょぬれで冷たいんですけど…。」
「そっかそっか、じゃ温泉入ってあったまろうか。レッツゴー!」
「あ、ちょっと、待ってくれー!」
♨ この当時は受付時間は午後2時まででした。
旅館玉子湯は4階に内湯の大浴場、1階の外の庭園内に露天風呂などが点在しています。 まず1階の庭園に向かう西さん北さん。もちろん雪はまだまだ降り続いています。さて、外の庭園に出てみると…。
旅館玉子湯 庭園
「おおーっ、こりゃまた見事な雪景色…。」
「予想以上に積もってるな。っていうか、降りすぎだろ…。」
庭園に出てすぐ、正面に茅葺の小さな小屋が見えます。
湯小屋「玉子湯」外観
「ん? なんだろこの小屋。ま、いいか。とりあえず露天風呂へ…。」
「ちょっと待った、これが昔ながらの玉子湯みたいだよ。まずはここからでしょう」
「あ、ほんとだ。玉子湯って書いてるな。へえ~、これが!」
湯小屋「玉子湯」は、入るとすぐ浴室になっていて、その一部が脱衣スペースになっている、昔ながらの湯治場のつくり。
湯小屋「玉子湯」浴槽
「へえ~、いきなり浴室なんだ。…おおっ、お湯が青いよ!」
「ほんとだ。なんかすごそうなお湯だな。それにこの硫黄の匂いがいいねえ!」
湯小屋「玉子湯」浴室
さっそく湯船へ。
「はあ~、雪の中歩いた後の温泉はいいねえ~。それにこの青いお湯は、なんかセレブっぽいな。」
「確かに。それに湯の花がすごいよ。湯の花で白く濁っているみたい。」
「うん、こんなお湯は初めてかもしれん。」
「味は…うん、酸っぱい。なるほど、要するに酸性のお湯か。湯治場にピッタリだね。」
♨ 庭園では玉子湯の源泉を見ることができます。
玉子湯源泉
庭園から木々の間の道を登っていくと温泉神社があるそうです。散歩に良いかも。(雪が降っていなければ。)
次は露天風呂です。女性専用露天風呂の前を通り過ぎた先に「天渓の湯」「天翔の湯」という露天岩風呂があります。 本日は「天翔の湯」が男湯でした。 脱衣所から湯船まで、ほんの5mほどですが、雪はそこにも積もっています。
露天岩風呂「天翔の湯」
「うー、ここを裸足で行くわけか…。」
「それっ! 早くいかないと凍傷になるぞっ! …っと、危ねっ! 滑って転ぶとこだった!」
かけ湯もそこそこに湯船に飛び込む二人。
「ふー、助かったー! 足、冷たかったー!」
「いやあ、外が寒いとなおさら温泉がありがたいわ…。」
露天岩風呂「天翔の湯」
「ホント、雪のなか入る温泉はオツだねえ。周りが白いと、この青いお湯も一段と映えるってもんだ。」
「…空が晴れてたらもっと映えると思うけど…。 だいたい、雪、降りすぎだろ。湯けむりだか雪なんだかわからんよ、こりゃ。」
「それにしても、今日こんな雪見風呂に入れるとは思ってなかったよ。今日来て正解だったな!」
「え? ああ、まあ、そういうことにしておくか。確かに雪見風呂は予想外だったし。」
次は内湯の大浴場「滝の湯」へ移動しました。
内湯「滝の湯」
「ふー、やっぱり内湯のほうが落ち着くなあ。ガラス越しに見る雪景色! なんか安心感があってゆったりできるよ。」
「安心感はあるけど、おもしろみに欠けるよな…。臨場感が無いというか…。」
「いや、お湯そのものを楽しむなら、内湯の方がじっくり落ち着けていいよ。」
それぞれに玉子湯の湯船を堪能した西さんと北さん。湯上りは玉子湯の歴史などを展示した資料コーナーを小見学です。
玉子湯資料コーナー
水分補給もかねてロビーにてしばらく小休止の西さん北さん。 ロビーの窓の外では、雪も小休止でしょうか、少し小降りになったようです。 (→高湯温泉 あったか湯へ続く)
(2019年 4月)
♨ 露天風呂「天渓の湯」「天翔の湯」は男女日替わりとなります。
の感想 & 評価
存在感抜群のお湯が100%源泉かけ流しのうえ、茅葺の玉子湯は昔懐かしい風情で、ほぼ理想的な温泉と言ってよい。
4.5点
温泉施設
- 住所
- 福島県福島市町庭坂字高湯7
- 電話
- 024-591-1171
- Web
- 旅館玉子湯
- 営業
-
(日帰り入浴)
11:00~14:00 (受付~13:00) - 定休
-
4月~11月:水曜
12月~3月:月・金曜 - 料金
- 大人 800円/3才~小学生 500円/3才未満 無料
- 浴槽
- 男女別内風呂、男女別露天風呂、女性専用露天風呂、足湯
- 備品等
- 1階庭園内の浴槽にはシャワー・石鹸・シャンプー等は無し
- 設備
- 脱衣所にロッカーなし(貴重品はフロント預け)
温泉データ(温泉分析書等より)
(調査日 2010年12月13日)
- 泉質
- 酸性 - カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩温泉 (低張性酸性高温泉)
- 源泉
- 仙気の湯、滝の湯(高湯7番地混合槽より採取)
- 湧出地
- 福島県福島市町庭坂字高湯16-1(仙気の湯)、高湯26(滝の湯)
- 泉温
- 46.5℃(気温 2℃)
- 湧出量
- - L/分 (自然湧出)
- pH値
- 2.7
- 成分総計
- 1.421 g/kg
- 知覚
- 無色・澄明・微弱硫化水素臭・強酸味・白色沈積物・可燃性ガス濃度確認済
小冊子『高湯温泉録』より
高湯温泉全体で源泉は9つあり、玉子湯はそのうち4つから引湯しています。4つの源泉のデータは以下の通り。
高湯5番玉子湯外湯
- 泉温
- 44.0℃(気温 23℃)
- 湧出量
- 194 L/分(自然湧出)
- pH値
- 2.8
- 使用施設
- 玉子湯
高湯10番玉子湯内湯
- 泉温
- 44.0℃(気温 23℃)
- 湧出量
- 108 L/分(自然湧出)
- pH値
- 2.8
- 使用施設
- 玉子湯
高湯16番仙気の湯
- 泉温
- 46.9℃(気温 19℃)
- 湧出量
- 170 L/分(自然湧出)
- pH値
- 2.8
- 使用施設
- 玉子湯、ひげの家
高湯26番滝の湯
- 泉温
- 50.5℃(気温 19℃)
- 湧出量
- 738 L/分(自然湧出)
- pH値
- 2.7
- 使用施設
- あったか湯、安達屋、玉子湯、ひげの家、高湯温泉のんびり館
今日の駅弁
三代目 小原庄助べんとう
二重になった、なかなか豪華なお弁当です。 中身は(良い意味で)田舎風の惣菜が彩り良くつめられ、若い人の好みではないかもしれませんが、ほどよい味付けでけっこう美味い。
【お品書き】
一の重:焼鮭、にしん昆布巻、海老磯辺揚げ、豆みそ、鶏肉の酒粕味噌焼、人参 竹の子 椎茸の煮物、なめこそばの実あえ、手まり餅
二の重:しめじご飯 菜の花醤油漬けのせ、白飯 刻み梅のせ
(1,100円) ( 福豆屋_駅弁)
- 文章は個人の私見であり、必ずしも客観的事実とは限りません。
- 記載の情報は、現在は変わっている可能性があります。特に金額については、旅行時の金額から更新していないことが多いので、最新の情報はオフィシャルホームページなどで確認してください。