Shimobe Onsen Daiichikan Yukiya
下部温泉 大市館 裕貴屋
山梨県南巨摩郡身延町下部48
登録有形文化財の地下に潜むアナザーワールド。ほの暗い洞窟の中、湯船の底から湧き出す信玄の隠し湯
洞窟岩風呂は、浴槽の底面から源泉が湧き出る希少な湯船。 温度は約32度と体温より低いが、入っているうちにじんわり温まってくる不思議な温泉。 ほの暗い洞窟と相まって、異世界的な雰囲気がただよう。
1875年(明治8年)創業の老舗温泉旅館。 宮大工の手による木造3階建ての建物は登録有形文化財で、館内は民芸調の趣のある風情を醸し出している。
下部温泉の開湯は1300年前と言われており、戦国時代には武田信玄の隠し湯とされた歴史ある温泉地。 2006年には新しい源泉「しもべ奥の湯 高温源泉」が掘削され、新旧両方の源泉が楽しめる。
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泉質は、旧来の源泉(洞窟岩風呂)は単純温泉、新しい源泉(しもべ奥の湯高温源泉)は硫黄泉です。
大市館裕貴屋は廃業したようです。(2022年現在)
アクセス
エリア・沿線
甲信越 - 山梨県
JR身延線
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東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅JR 2時間45分 中央本線 ¥3,080
- (甲府駅のりかえ)JR 1時間15分 身延線 ¥ -
- 下部温泉駅徒歩 16分 1.3km 標高差40m
- 大市館裕貴屋
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅JR特急 1時間40分 かいじ etc. 指定席※¥4,660
- (甲府駅のりかえ)JR特急 45分 ふじかわ 自由席※+¥660
- 下部温泉駅タクシー 5分 ¥730
- 大市館裕貴屋
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 3時間02分 身延線 ¥3,000
- 飯富バス停徒歩 1時間20分 6.2km 標高差68m
- 大市館裕貴屋
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 3時間40分 身延線 ¥3,200
- 身延駅JR 12分 身延線 ¥210
- 下部温泉駅(以降は前記同様)
東京(品川)からのアクセス
- 品川駅JR 2時間45分 東海道本線 ¥3,740
- (富士駅のりかえ)JR 1時間40分 身延線 ¥ -
- 下部温泉駅(以降は前記同様)
東京(品川)からのアクセス
- 品川駅新幹線 50分 こだま 自由席※¥5,500
- 三島駅JR 30分 東海道本線 ¥ -
- (富士駅のりかえ)JR特急 1時間05分 ふじかわ 自由席※+¥1,200
- 下部温泉駅(以降は前記同様)
静岡からのアクセス
- 静岡駅JR 35分 東海道本線 ¥1,690
- (富士駅のりかえ)JR 1時間40分 身延線 ¥ -
- 下部温泉駅(以降は前記同様)
静岡からのアクセス
- 静岡駅JR特急 1時間30分 ふじかわ 自由席※¥2,890
- 下部温泉駅(以降は前記同様)
静岡からのアクセス
- 静岡駅徒歩 2分
- 静岡駅前 (松坂屋前17番のりば)高速バス 56分 静岡甲府線 ¥1,800
- 身延駅JR 12分 身延線 ¥210
- 下部温泉駅(以降は前記同様)
東京からのアクセス
- 新宿
- JR(甲府経由)
- 下部温泉
- 徒歩
4:16 ¥3,080
- 新宿
- JR特急
- 下部温泉
- タクシー
2:30 ¥5,320
- 新宿
- 高速バス
- 飯富
- 徒歩
4:24 ¥3,000
- 新宿
- 高速バス
- 身延
- JR
- 下部温泉
- (以降は前記同様)
3:54+ ¥3,410+
- 品川
- JR(冨士経由)
- 下部温泉
- (以降は前記同様)
4:25+ ¥3,740+
- 品川
- 新幹線
- 三島
- JR-JR特急
- 下部温泉
- (以降は前記同様)
2:25+ ¥6,700+
静岡からのアクセス
- 静岡
- JR
- 下部温泉
- (以降は前記同様)
2:15+ ¥1,690+
- 静岡
- JR特急
- 下部温泉
- (以降は前記同様)
1:30+ ¥2,890+
- 静岡
- 高速バス
- 身延
- JR
- 下部温泉
- (以降は前記同様)
1:13+ ¥2,160+
- JR中央線を走る特急「あずさ」「かいじ」には自由席が無く、「指定席特急券」「座席未指定券」という2種類の指定席があります。 どちらも同じ料金で、通常期・繁忙期・閑散期の区分はありません。 ただし、購入する場所・方法によって価格は異なります。 (ネット<駅<車内、「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」等参照。) 「座席未指定券」は、空いている席はどこでも座れますが、優先権はありません。 したがって、その席の「指定席特急券」を持っている人が来た場合、その人に席を譲らなければなりません。
- 上記以外のJR特急の指定席料金は、最繁忙期は930円、繁忙期は730円、通常期は530円、閑散期は330円を自由席料金にプラスした金額になります。(詳細はJR東日本の きっぷあれこれ_特急券 参照)
ただし身延線の特定の区間については、自由席料金が通常より安く設定されているため、指定席料金がこの計算結果より高くなる場合があります。 - JR身延線ではSuicaやPASMOなどのICカード乗車券は使用できません。
- 電車などの料金は切符(現金)を利用した場合です。ICカード乗車券利用の場合は多少金額が異なることがあります。
- アクセスの所要時間・距離は目安です。乗換時間や待ち時間は含みません。
日帰り温泉旅行記
登場人物
- 西さん
- 泉質にこだわりあり。源泉かけ流しと存在感のあるお湯、ひなびた風情を愛する正統派温泉好き。
- 北さん
- 泉質はあまり気にかけない。露天風呂好き。眺めが良いなど、目に見える特長がある温泉が好み。
さて本日の温泉は、富士山西麓を流れる下部川沿いに温泉宿が軒を連ねる下部温泉です。 甲府からJR身延線に揺られること1時間あまり、西さん北さんが下部温泉駅に到着したのは午前10時30分頃。 とりあえず駅からほど近い、とある湯宿で日帰り入浴をしようと行ってみました。
JR下部温泉駅
湯宿に着いた二人。 建物の写真を撮っている西さんをおいて、玄関に入っていった北さんでしたが、湯宿の人と何やら話を交わすと、すぐに出てきました。
「今、掃除中だから、日帰り入浴は11時からなんだって。」
「そうなの? ネットで見たときは、10時からになってたと思うけどなあ。」
「いつも11時くらいまでは掃除タイムなんだと。だから11時まで待てってさ。どうする?」
「11時まで20分以上あるな…。ここで待つか、それか下部温泉の温泉街でも歩いてみる?」
「温泉街なんて、あるの?」
「さあ…。ま、20分ボケッとしてるのもなんだし、とりあえず行ってみよう。」
というわけで、下部温泉の中心エリアに向けて歩き始めた西さん北さん。 山あいの道、下部川沿いに伸びる温泉街(?)を、きょろきょろしながら歩いていきます。
「ちらほら何かの店はあるけど、温泉街って言えるかは微妙かな…。おっ、あれ、立派な建物があるよ。」
外観
「ほおー、なかなか風格がある旅館だね…。あ、これ、裕貴屋だ。そういえば裕貴屋は良いって評判は聞くね。」
「そうなの? じゃあちょうどいいじゃん。ここ、日帰り、やってない?」
「確か、裕貴屋は日帰りはやってなかったと思うけど…。いちおう、ダメ元で聞いてみるか。」
ところがどっこい意外にも日帰り入浴OKとの返事。それを聞いた瞬間、二人の目がきらーんと光ったのは言うまでもありません。 日帰り入浴代金を払って、喜び勇んで裕貴屋名物の「洞窟岩風呂」へと向かう西さん北さん。
裕貴屋の廊下をつきあたり奥まで進んでいくと、狭くて急な階段が現れます。
階段
「あ、この下か…。なんか、変な建物だな。」
「確かに…。」
階段を下りるとそこは薄暗くて天井の低いトンネルです。
トンネル
「うーむ、何だこれ…。この先か? 怪しすぎるぞ…。」
「何があるのか、ワクワク感はあるな…。」
トンネルをくぐると、そこは琴やら書やら着物等々がディスプレイされた石畳 with 石垣の通路。 この細い通路をさらに進んだ最奥部に見えるのが、洞窟岩風呂の脱衣所入口にかかるのれんです。
そしていよいよ洞窟岩風呂へのドアを開けると…。
洞窟岩風呂
「うわっ…、ここはいったい…。」
「すごいとこだな…。たしかに洞窟だ。」
「薄暗くて狭くて、なんか気持ち悪いな…。匂いも鉱物油っぽいような…。こんな温泉が評判いいの?」
「いいのは湯船の底なんだよ。とりあえず、入ってみよ。」
湯船に入る西さんと北さん。
洞窟岩風呂
「んっ! 冷たい! 入れるギリギリの冷たさだな。」
「そうだね。でもこれはなかなか気持ちいいお湯だな。お湯じゃないけど。」
「これの底がいいって? ただの板じゃん。」
「源泉がこの板のスキマから出てるんだよ。ほらっ、ここ! 泡が出てる。」
「ほんとだ。源泉の出るところに湯船を作ったってわけか。ああ、あれか、八ヶ岳の渋の湯と同じやつだな。」
「そうそう。足元湧出ってやつだね。」
洞窟岩風呂
「ってことは、新鮮さはこの上ないってことだな。おっ、この黒いのは湯の花!?」
「あ、そうだ。よく見ると湯の花、あるねえ。暗さに目が慣れてきたみたい。」
「冷たさにも慣れてきたよ。もうあんまり冷たくないし。なるほど、たしかにいいお湯だ。お湯じゃないけど。」
奥には加温されてちょうどいい湯加減の湯船もあり、ときどきそこで温まったりしながら、たっぷりと洞窟岩風呂を満喫した西さん北さん。 これで裕貴屋イチ押しの湯船はクリアしたのですが、せっかくだからということで、本館にある内湯「開運の湯」にも行ってみました。
内湯
「こっちは最近新しく開発された源泉が来てるみたいだよ。」
「ああ、そう。湯船は普通っぽいな。でも湯口からお湯がザアザア出てるのは気分が…あれ? 湯口、2つあるじゃん。」
内湯湯口
「ほんとだ。左ザアザア、右チョロチョロか…。どれどれ…。おっ、右のはなかなかの硫黄の匂いだぞ。左は…特に何も…。」
「ふーん、ってことは…。」
「要するに、左は循環のお湯だろうね。右のは、源泉の新規投入かな? あくまで推測だけど。」
「なるほど~。」
「新しい源泉って、ちょっとどうよって思ってたけど、こんなに硫黄臭がするお湯なんだ~。なかなかいいかも。」
♨ 「八ヶ岳の渋の湯」とは渋御殿湯のこと。
予定外&予想外に裕貴屋のお湯を堪能できてラッキーだった西さんと北さん。 ちょうどこの日は「神明の花火」の開催日です。 下部温泉のお湯で満ち足りた気分のまま、市川大門駅で途中下車すると、満開の花火が夏の夜を鮮やかに彩っていました。
神明の花火
神明の花火
(2019年 8月)
♨ 神明の花火は毎年8月7日(ただし2020年は別の日)に市川三郷町で開催される、山梨県で最大級の花火大会です。 打ち上げ数は約2万発、例年の人出は約20万人とのこと。
の感想 & 評価
洞窟岩風呂はお湯そのものの良さプラス独特の雰囲気があり、特別感がかなり高い。
3.5点
温泉施設
- 住所
- 山梨県南巨摩郡身延町下部48
- 電話
- 0556-20-3130
- Web
- なし
- 営業
- (日帰り入浴)
11:00~14:00 - 定休
- 無休
- 料金
- 大人(小学生高学年以上) 1,200円/小学生低学年以下 無料
- 浴槽
- 男女別内風呂、男女別洞窟岩風呂
- 設備
- 脱衣所にロッカーなし
- 備品等
- 洞窟岩風呂にはシャワー・石鹸・シャンプー等は無し
(洞窟岩風呂では石鹸・シャンプー等は使用禁止)
温泉データ(温泉分析書等より)
裕貴屋 洞窟岩風呂
(調査日2012年8月2日)
- 泉質
- アルカリ性単純温泉 (低張性アルカリ性低温泉)
- 湧出地
- 山梨県南巨摩郡身延町下部字大村41-2
- 泉温
- 30.8℃(気温 29.0℃)
- 湧出量
- 11.1 L/分(自然湧出)
- pH値
- 8.5
- 成分総計
- 0.419 g/kg
- 知覚
- 無色澄明無味微硫黄臭
しもべ奥の湯 高温源泉
(調査日2016年6月2日)
- 泉質
- アルカリ性単純硫黄温泉 (低張性アルカリ性高温泉)
- 湧出地
- 山梨県南巨摩郡身延町下部字見ノ木202番
- 泉温
- 49.4℃(気温 27.5℃)
- 湧出量
- 200 L/分(動力揚湯)
- pH値
- 9.4
- 成分総計
- 0.9026 g/kg
- 知覚
- 無色澄明・弱硫化水素味・弱硫化水素臭
今日の駅弁
そば屋の天むす
見た目はごらんのとおり混ぜご飯を海苔でくるんだようなパッとしない風貌。 しかし食べてビックリ、海老が口の中でプチプチはじけて美味い! 味付けも濃すぎず薄すぎず実にいいあんばいで、あっという間に完食です。 これはオススメ。 (750円)(→駅弁の丸政)
- 文章は個人の私見であり、必ずしも客観的事実とは限りません。
- 記載の情報は、現在は変わっている可能性があります。特に金額については、旅行時の金額から更新していないことが多いので、最新の情報はオフィシャルホームページなどで確認してください。