Yatsugatake Jomon Tennen-onsen Togariishinoyu
八ヶ岳縄文天然温泉 尖石の湯
長野県茅野市豊平10246-1
森の中に忽然と現れる縄文時代の野天風呂。緑色に白濁したお湯と八ヶ岳山麓の自然に癒される
デトックス効果があると言われる硫酸塩は、1kg中962.5mgと世界的に見てもトップクラスの含有量。 さらに炭酸水素イオン、硫酸イオン等が絶妙にバランスよく含まれ、それらがしっかり存在感を持つお湯を100%源泉かけ流し。
黒川温泉で有名な、露天風呂つくり名人・後藤哲也氏監修の露天風呂。縄文をイメージした岩風呂は野趣満点。 鳥の声や木立を吹き抜ける風を感じられ、お湯につかりながら八ヶ岳山麓の自然を満喫できる。
併設の「たてしなエグゼクティブハウス」では飲泉OK。 木をふんだんに使った内装でゆったり休める。
アクセス
エリア・沿線
甲信越 - 長野県
JR中央本線
駅名/バス停名クリックで駅探/NAVITIMEが開く
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅京王 1時間 京王線 ¥370
- 高尾駅JR 2時間50分 中央本線 ¥2,640
- 茅野駅 (東口)徒歩 2時間15分 10km 標高差348m
- 尖石の湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅JR 3時間50分 中央本線 ¥3,410
- 茅野駅 (西口)※アルピコ交通バス 23分
奥蓼科渋の湯線 or
メルヘン街道バス ¥640 - 広見バス停※徒歩 7分 0.6km
- 尖石の湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅JR特急 2時間20分 あずさ etc. 指定席※ ¥5,650
- 茅野駅※AI乗合オンデマンド交通25分 のらざあ ¥700
- 広見バス停付近※徒歩 7分 0.6km
- 尖石の湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 3時間20分 蓼科線 ¥3,900
- 横谷峡入口バス停徒歩 1時間15分 5.8km 最大標高差105m
- 尖石の湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 3時間20分 蓼科線 ¥3,900
- 横谷峡入口バス停※アルピコ交通バス 21分 メルヘン街道バス ¥430
- 広見バス停※徒歩 7分 0.6km
- 尖石の湯
東京(新宿)からのアクセス
- 新宿駅 (新南改札)徒歩 2分
- バスタ新宿 (4階)高速バス 2時間45分 諏訪岡谷線 ¥3,200
- 中央道茅野バス停※タクシー 30分 11km 約¥4,600
- 尖石の湯
東京からのアクセス
- 新宿
- 京王
- 高尾
- JR
- 茅野
- 徒歩
6:05 ¥3,010
- 新宿
- JR
- 茅野
- バス
- 広見
- 徒歩
4:20 ¥4,050
- 新宿
- JR特急
- 茅野
- AI乗合オンデマンド交通
- 広見
- 徒歩
2:52 ¥6,350
- 新宿
- 高速バス
- 横谷峡入口
- 徒歩
4:37 ¥3,900
- 新宿
- 高速バス
- 横谷峡入口
- バス
- 広見
- 徒歩
3:50 ¥4,330
- 新宿
- 高速バス
- 中央道茅野
- タクシー
3:17 ¥7,800
- JR中央線を走る特急「あずさ」「かいじ」には自由席が無く、「指定席特急券」「座席未指定券」という2種類の指定席があります。 どちらも同じ料金で、通常期・繁忙期・閑散期の区分はありません。 ただし、購入する場所・方法によって価格は異なります。 (ネット<駅<車内、「えきねっとチケットレスサービス」「えきねっとトクだ値」等参照。) 「座席未指定券」は、空いている席はどこでも座れますが、優先権はありません。 したがって、その席の「指定席特急券」を持っている人が来た場合、その人に席を譲らなければなりません。
- アルピコ交通バスの路線バス各線は、季節運行・特定日運行が多いので注意。
- 広見バス停は「ガーデンキッチン歩庵」のすぐ近くにあります。
- 茅野市では AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」というものを運行しています。 茅野市民ではない旅行者でも利用できます。 料金は5km以上だと700円。 まず電話かアプリで利用者登録をして、それから乗車予約をするという流れになります。(Tel: 0266-78-6318)
- 高速バス中央道茅野バス停からJR茅野駅までは約1.2kmです。 高速バス諏訪岡谷線は、茅野駅に行く便もありますが、茅野駅に着くのは夜となります。
- 電車などの料金は切符(現金)を利用した場合です。ICカード乗車券利用の場合は多少金額が異なることがあります。
- アクセスの所要時間・距離は目安です。乗換時間や待ち時間は含みません。
日帰り温泉旅行記
登場人物
- 西さん
- 泉質にこだわりあり。源泉かけ流しと存在感のあるお湯、ひなびた風情を愛する正統派温泉好き。
- 北さん
- 泉質はあまり気にかけない。露天風呂好き。眺めが良いなど、目に見える特長がある温泉が好み。
いまだ残暑は衰えそうもない9月のある日、西さんと北さんは「尖石の湯」目指して、長野県茅野市へとやって来ました。 広見バス停でバスを降り、照り返しのきびしい舗装道路を八ヶ岳に向かって歩いています。
「うー暑い…。こっちに来たら涼しいかと思ったんだがなあ。」
「確かに、今日のこの気温は東京とそう変わらんかもね。」
「まだだいぶ歩くのかい?」
「いや、もうこのへんで…、あ、あの看板のところで右だ。」
「JOMON-U・TRA」の案内看板で右の砂利道へと入ります。道の両側に生い茂る木々が適度な木陰を作っています。
「木陰の道はいいねえ。ちょっと涼しいよ。」
「やっぱり直射日光が当たらないだけでだいぶ違うねえ。」
「お、ここからくだり道か。」
案内板
「…ん、違う! ここで、右だ。案内板があるよ。」
「うっ、わかりづらっ! よくこんなの見つけたな。字もヘタクソだし。」
「いや、ヘタクソじゃなくて、味がある字なんだよ…たぶん。」
右の道を進むとその先は行き止まりになっていて、左側に建物、右側はちょっとした広場になっています。
受付建物の駐車場側入口
「ここ…だよな。ほかに建物ないよな。これが入口?」
「そうみたい。」
「なんか、誰もいないっぽくない? 今日は休みってんじゃないだろうね…。」
幸い休みではなかったようで、建物内で無事に入浴の受付を済ませる西さん北さん。 目指す露天風呂はさきほどの「ちょっとした広場」(じつは駐車場)のさらに奥にあるとのこと。
露天風呂へのアプローチ
「こりゃ、道といえば道だけど、まるで、けもの道だね。」
「人工的なものはなるべく無しにしようっていうコンセプトなんだな。縄文時代をイメージしてるってことか。」
「なるほど。ちょっとおもしろくなってきたぞ。」
「この先に何があるのか、ワクワク感はあるよな。」
♨ 尖石の湯の受付建物出入口は、テニスコート側と駐車場側があります。 テニスコート側が(たぶん)正面入り口ですが、露天風呂の利用には駐車場側の出入口が便利。
正面入口
しばらく歩くと葦(アシ)で作られた壁と浴室の入口を示すであろう垂れ幕が見えてきました。手前は女湯、奥が男湯のようです。
左が女湯、奥が男湯
「うーむ、良く言えばワイルド、悪く言えばオンボロ、ですな。」
「きっと縄文時代をイメージしてるんだよ。」
垂れ幕をくぐるとそこはあずまやのような脱衣スペースです。 もちろんコインロッカーなどという文明の利器はありません。 そしてそのすぐ前の森の中に、緑白色のお湯をたたえた露天風呂が忽然と現れました。
露天風呂(勾玉上の湯)
「おーっ、すごいじゃん!」
「これはまさに、縄文の昔にできた野天風呂って風情だね。」
「そういえば、縄文時代の風呂って、どこもこんな感じだったよなあ。」
「…あんた、見たことあるん?」
かけ湯のあとさっそく湯船に入ります。
かけ湯
「お、そんなに熱くないな。夏はこのくらいがいいねえ…わっ!危ねーっ!」
「ん? どうした?」
「滑って転ぶとこだった。底、ヌルヌルじゃん!」
「ほんとだ。確かに、これは気を付けないと滑って転ぶねえ。」
♨ 勾玉上の湯(奥側)が男湯、勾玉下の湯(手前側)が女湯です。 以前は男女日替わりだったときもありましたが、現在は固定。
「掃除してないのかな? これもやっぱり、縄文のイメージだからか?」
「どうだかねえ。でもこのお湯、緑色っぽいな。鉄分が多いのかな? 新鮮なかんじだし、なかなか良いじゃないですか。」
「新鮮といったらここの空気だよ。さすが森に囲まれてるだけあって、酸素、多めじゃん。」
「まあ、そんな気がしないでもないね。…おっ、湯口のお湯はちょっと硫黄っぽいよ。うん、味も鉄とか、ミネラルっぽい。」
露天風呂から見た脱衣所
「それにこの湯口、打たせ湯にもなるな。」
「なるほど、そういう使い方もアリか。」
森を吹き抜ける涼しげな風を感じつつ、ぬるめのお湯はいつまでも入っていられそうです。
湯口
「しかし静かだなあ…。お湯の落ちる音と、木々のざわめきだけか…。」
「この解放感はなかなかないねえ。湯船の周りはフェンスも何もなしでもう森なんだからなあ。」
「あっ! シカ!」
「えっ、どこっ!?」
「あの木のあいだにいたよ、一瞬だったけど。」
「ホントにシカだった?」
「サイズ的に犬とかじゃないし、あのシルエットはたぶん、シカだと思うけど…」
「ま、この森なら、シカが出てもおかしくないか。」
一瞬だけでしたがシカを見れてちょっと得した気分の北さん。 シカが立ち去ったあとの森は、何事もなかったかのように、お湯の落ちる音と木々のざわめきだけに戻っています。
休憩スペース(たてしなエグゼクティブハウス内)
(2018年 9月)
♨ 清掃の頻度はわかりませんが、尖石の湯の「入浴にあたってのお願い」というチラシによると、「このかけ流しの天然温泉は、生物を蘇生させる力が強いため、岩のりのような藻が数時間で伸びてきます。 そのため、お風呂の底や囲いの岩にも“ぬるぬる”した所が出来る場合があります。」とのこと。
の感想 & 評価
鉄味+ミネラル味とかすかに硫黄臭があるとても存在感のある湯。鮮度も申し分なく、良い温泉。
3.5点
温泉施設
- 住所
-
長野県茅野市豊平10246-1
(たてしなエグゼクティブハウス) - 電話
-
0266-76-5211
(首都圏事務局 044-541-2455) - Web
- 尖石の湯
- 時間
- [4月~10月]10:00~17:00 (受付~16:00) [11月~3月]10:00~16:00 (受付~15:00)
- 定休
- 公式サイトの「 尖石の湯とは」の日帰り入浴スケジュール(カレンダー)参照。 (キホン的に火・水は休み、それ以外は営業だが月と木は休みのときもある)
- 料金
- 大人 1,050円/ 子供(5~12才) 850円
- 浴槽
- 男女別露天風呂
- 設備
- 脱衣所にロッカーは無し
- 備品等
- カラン、シャワー、石鹸、シャンプー等は無し
- 備考
- タトゥー等はお断り
温泉データ(温泉分析書等より)
(調査日 2007年7月5日)
- 泉質
- ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 (低張性中性高温泉)
- 湧出地
- 長野県茅野市豊平字東嶽10246-2
- 泉温
- 53.2℃(気温 22℃)
- 湧出量
- 226 L/分(掘削による動力揚湯)
- pH値
- 7.3
- 成分総計
- 2.753 g/kg
- 知覚
- ほとんど無色澄明、苦味・鉄味・塩味・微硫化水素臭を有す。
今日の駅弁
甲州かつサンド
(小淵沢駅MASAICHIで購入)
サンドの中身はジューシーな甲州富士桜ポークのロースカツとフレッシュキャベツ。 カツは時間が経っても柔らかく食べられるよう、厚い一枚肉ではなく薄切り肉を何枚も重ね、衣をつけて揚げています。 いわばミルフィーユ状態のカツは、柔らかいパンとの相性も良い感じ。 サクサク、アツアツのできたてを食したい場合は、電話で予約注文して小淵沢駅で受け取ることもできます。(750円) (→駅弁の丸政)
- 文章は個人の私見であり、必ずしも客観的事実とは限りません。
- 記載の情報は、現在は変わっている可能性があります。特に金額については、旅行時の金額から更新していないことが多いので、最新の情報はオフィシャルホームページなどで確認してください。